『ミッションインポッシブル:フォールアウト』ネタバレなし・感想 トムクルーズが全身全霊で投げ打つ極限の不可能を体感せよ!!!

今日見てきたのは、



『ミッションインポッシブル:フォールアウト』



です!!!!!!!!(期待値マックス)






さて、午前3時半の筆者でございます。ミッションインポッシブル最新作。見てまいりました。


その感想は…


これはやばい。やばいやつだ。


ゲシュタルト崩壊が止まらない。これはやばい。かなりやばい。何がやばいって全部だ。劇場であんなに汗かくことがあるか。ないよ。ずっとやばいもんもうずっとやばいのマジでもう本当なのずっとやば…


これだとブログにならないので、ちゃんと書きますね。


ここまでやるかトム様ぁ!


まあずは!トム様の体を張ったド派手ドキドキハラハラアクションシーンでしょう!!!


ミッションインポッシブルシリーズというと、トム様がノースタントでド派手アクションシーンを演じてきたことで話題も集めてきていました。


前々作『〜ゴーズトプロトコル』では、超高層ビルの壁面をクモのように登り、前作『〜ローゲネイション』では、離陸する飛行機に捕まったり。もう見てる方からすると「何してんのもう!そこまでやらなくても十分成立するじゃん!」てなもんですが、そこをやってしまうのがトム様。


さて、今作ではどのようなアクションを見せてくれるのだろう?時になっている方も多いのではないでしょうか。


先に言っておきますが、予想は間違いなく裏切られることでしょう。


これは毎回このシリーズはそうなんですが、予告編でその映画の山場的なアクションを見せておいて、「俺で全部か〜こんなこともしちゃうんだ〜」みたいな期待感を煽らせておいて、本編ではそのさらにもう一段階上のアクションが待っている、みたいな。今回もその程でして。


予告編で見られる一番派手なシーンてのは、ヘリコプターに釣り下がっている縄にしがみついているシーンだと思います。これだけ見てももうヒヤヒヤすること間違いなしなのですが、なん度も言いますが、これだけじゃないんです!


その先。その先がすげえんだ!


これはクライマックスなので、細かいところまでは言いつくしませんが、この先が本当にすごいです。


題名に「フォールアウト」とあるように、今回は高低差を利用したハラハラドキドキがたくさん詰まっています。それをトムクルーズ自らがやってのけてしまうことで、極上の臨場感が得られることと思います。


例えば、序盤では、大気圏外に飛び出し、あわやのところでパラシューが開かれたり。ビルの中から外へと2階分くらいの高低差を飛び降りたり。そして最後には、断崖絶壁を…


また、本人が危ないシーンをやることで、攻めたカメラワークもできていると思います。空高く、縄にしがみついて宙ぶらりんになっている様子を間近に撮影できるとか、他じゃあかんがえられません。


僕は高所恐怖症で、絶叫系とかも無理なたちなんです。そうした身からすると、この映画はまさに恐怖でした。汗が止まりませんでした。まさに自分が空高くぶら下がっているかのような恐怖を覚えました。こうした感覚を持てる映画ってのはそうそうないです。


本当に、見せ場ごとに「そこまでやらなくてもいいのに!」「無理しないで!本当に!怪我!するから!」みたいなw。お母さん目線的なそれになっていて自分でも笑いました。


この方はどこまで行くつもりなのでしょうか。これからもこうしたことをやるんでしょうか。冗談抜きに、本当これよく死ななかったな、って思いました。そういうハラハラでした。


実際に、この撮影中にトムクルーズは肋骨(かな確か?)を折る事故を起こしていて、その影響で一時撮影が中断したりしてるんですね。そしてそのシーンがそのまま使われていると。


で、その事故があったシーンなんですけど。このシーンが今作でいうとそこまで危険度が高くないシーンなんですよ。なんでそこで怪我するかな!ってとこなんですよ。


これからも元気なトム様を見るために、これに懲りてもう無茶はしないと誓って欲しいところです。その一方で、やっぱりこういう臨場感は他ではないよね!と期待もしてしまいますが…。


一瞬足りとも息をつかせない、極上のサスペンスへとシフト!


トム様の体を張ったアクションシーンは最大の見せ場の一つであることはまちがいありません。しかし、それだけで終わらないのがこのシリーズです。


「ゴーストプロトコル」以降は、コメディタッチな印象が強いのですが、今作は打って変わって極上のサスペンス映画へと化していました。


まず、今回のミッションはスケールの大きさがすごい。


狙うは3発もの核爆弾の爆発阻止。しかもこの爆弾が爆発することで、世界にはもちろん、ハントの大事な人も失われることがわかって…という展開。


後で書きますが、ハントには背負うべき存在がいます。それは敵組織にとっては、あるいは上層部からすれば弱みなのかもしれませんが、ハントがそこまでして体を張って、命の駆け引きを全力でできるのは、その弱みがあるからこそなんです。


また、今作で大きなサスペンス要素を孕んでいるのが、謎の人物「ジョン・ラーク」という存在。正体不明で、容姿すら明らかになっていない彼は、敵組織「アポストル」の重要人物として暗躍しています。その正体は誰なのか?というところも多いにミステリアス。



また、アクションだけでなく、騙し合いのスリルも面白い。ハントが窮地に陥っているかと思いきや、それも全てハントの策略。と思いきや、そこから予想外の展開が待っていて。。。


みたいな。見ているものが真実だと思っていたことは、3分後には覆される。この展開に、思わずニヤリとしてしまいます。


何がいいって、騙していたことを明かした後のハントやその仲間の顔ですよね。それまで粋がっていた敵の余裕が一気に崩れて、形勢逆転、ハントが余裕の笑みを浮かべる。


騙していたと思っていたやつが、実は手のひらで転がされていた。この展開がたまりません。スパイ映画らしい、心理合戦も見所の一つです!



作中の会話も、常に緊張感が途切れないような運びになっています。最大のヴィラン=ソロモン・レーンの言動にはいちいち謎がちらつくし、哲学的な言説もちらほら。また、新たなキャラクターとして登場するホワイトウィドウ(!)なる慈善家も、ミステリアスな微笑みを絶やすことはありません。


そしてそこにチャチャを入れてくるのが、サイモンペグ演じるベンジーです。彼はこれで3作目ですが、すっかり立ち位置を確立させています。いわゆるコメディリリーフ。ただそんな彼も、やる時はやる男です。しっかり見せ場はあります!



そんなスケールのでかいミッションですが本作では、息をつかせぬとはこのことか!!!というほど「いかにして観客を飽きさせないか」「いかにして毎シーン毎シーンを面白く見せられるか」を徹底的に追求した脚本になっていると思います。もうね、どのシーンとってもうまいなあと。


一つ解決したかと思うと次の難題が降ってきて、ハントや仲間が苦悩し、ド派手な解決策を実行する。そこでアクションの出番です。そのアクションも一通り見せ終えると、今度は心理戦が始まって、そこがひと段落したかと思えば敵が襲来してまたクールなアクションが始まる…てな感じです。


そしてどのシーンも、それぞれに違った趣向での見せ場なんですね。さっきはカーアクションのスピード感だったから今度は名優同士で演技合戦をさせてみよう、とか。さっきは高低差で観客をハラハラさせたから、今度は素手の殴り合いで楽しませよう、とか。


この作品を作った人たちのエンタメスキル、とでも申しましょうか。この引き出しもあの引き出しも開けて、その上これを被せてくる!みたいな、観客を楽しませる探究心、徹底したこだわりを感じます。


そして、さらにそこにトム様の生身の無茶なアクションが入ってくるわけです!これで面白くないわけがない!!!


予習なしだとストーリーは楽しめないです。


ただ、この映画の筋を完璧に理解しようとすると、予習は不可避です。帰り際、「アクションはマジで凄かったけど、筋がよくわかんなかったんだよな〜」みたいなことを言っているお客さんがいて、「確かにそうだよな〜」と思いました。


僕も一応全てこのシリーズは見ているんですが、見たのがちょっと前だったので、結構内容を忘れていたりしました。なので序盤は焦りました。。。


とりあえず見といたほうがいいのは、前作「ローグネイション」でしょうか。主要キャラであるイルサの設定なんか、見てないとわからないし、あんまり作中でも説明する気はないような感じです。


また、最大のヴィランであるソロモン・レーンについてのバックボーンもないと、どうしてこんなにレーンがハントに執着するのかもわかりづらい。そしてそこがわからないと、全然わからない!


そこらへんについては「まあ前作見てるでしょうし、今更説明するのもめんどいからごっそりカットね」的なスタンスが感じられました。これはなかなかお高く止まってらっしゃる。。。


筋とかどうでもよくて、トム様のアクションとかが見たいの!っていう人は、予習は大丈夫だと思います。が、そうは言っても内容がわかんないんだったらねえ…ていう方は、せめてあらすじだけでもチェックしといたほうが良さそうです。(ウィキペディアには詳細に書いてありますし…)


人を思う気持ちは、弱さなのか。

さて、最後にこの作品で描かれたイーサンハントという人物についてちょこっとだけ書いてみようかと思います。今作でのハントは、仲間、そして女性に対しての愛が重要なテーマになっていました。


彼は最初、大事なミッションを仲間の危機が原因で失敗してしまいます。そのことは、この作品では最後まで自分や組織を苦しめる元になるんですが、それでもハントは決して後悔しているようには見えません。


それは、彼が人を信じることでこの世界を生きてきたからだと思います。冷徹な高官からは、仲間などただの歯車だ、というようなことを言われてきているスパイの世界ですが、それでも彼が大事にするのは、名誉やミッションの成功よりもまず仲間の存在だったのです。


だからこそ、危険な目に合わせたり、


それを高官たちは「弱み」として捉えます。そしてそのことは実際、当たってもいるのです。


ハントは今作では仲間のせいでミッションを失敗しています。また、大切な女性のためにいちいち困難な選択をしないといけないし、戦わないといけない。何より、ラストでは、その彼の弱みにつけ込まれて、大切な人を危機に合わせてしまいます。


しかしその一方、彼のその仲間や愛する人への信頼が、ミッションの解決につながり、生死の境をさまようようなファイトもさせてしまう。転じて敵は基本的に単独行動です。まあ潜伏しているわけだから当たりませなんだけど。ただ仲間は使い捨て、ミッションのためならなんでもあり。そして無用の殺生も御構い無し。こうした対比構図を持ってして、どちらが強いか見てみようじゃないか、というのがこのシリーズ通してのテーマなのかな?と浅はかながら思っています。


その色が今作で強いのは、間違いなく愛する女性の登場があるからだと思います。しかもそれはファンからしたら興奮間違いなしのお相手で…


そのお相手とハントの切ない、ただ強いつながりも今作の見所だと思います。



最後に:


色々とグダグダ書いてしまいましたが、間違いなくシリーズ最高傑作です!アクション、サスペンス、スケール、何をとってもやばいの一言に尽きます!!


てかトム様はフケないね。親父と同い年とは到底…。本当によくぞここまでやってくれたよ!あなたのおかげで今日という日がこんなにも興奮して終わることができるのだから…。


トム様の史上最も体を張ったアクション、ド派手な演出、痺れるサスペンスに、ぜひ!ぜひ!劇場で触れて見てください!!!


絶対思いますよ、トムクルーズやべえ!!!って。




最後まで読んでくださってありがとうございました!!!