新作映画『彼女がその名を知らない鳥たち』 感想 レビュー


 予告動画がもうなんか、どストライクだったんですよね〜。常識を打ち破るような価値観、みたいなのが本当に好きで。究極の愛とは?っていうテーマがそそりますよね。


 10月28日から公開している『彼女がその名を知らない鳥たち』。って題名長いわ!でもこの題名もなんかミステリアスで良い!
 監督も自分的に推しです!
 しかっし劇場が少ない!あの新宿でも一個しかやってないってなんなんだろうまじで、、、


 というわけで時間を逃し逃しこの時期になってしまいました。学祭シーズンのこの時期に薄気味悪いこの映画を見る気分!それもまあ良しということなんでしょうか笑


 というわけで早速見に行ってきましたよ!




作品紹介

あらすじ




蒼井優&阿部サダヲW主演・共感度0%あなたの恋愛観を変える/映画『彼女がその名を知らない鳥たち』予告編

15歳年上の男・陣治と暮らしながらも、8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられずにいる女・十和子。不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱きながらも、彼の少ない稼ぎに頼って働きもせずに怠惰な毎日を過ごしていた。ある日、十和子が出会ったのは、どこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島。彼との情事に溺れる十和子は、刑事から黒崎が行方不明だと告げられる。どれほど罵倒されても「十和子のためだったら何でもできる」と言い続ける陣治が執拗に自分を付け回していることを知った彼女は、黒崎の失踪に陣治が関わっていると疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯えはじめる――。(公式より)




キャスト、スタッフ

・監督:白石和彌
・原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)


・<嫌な女>北原十和子:蒼井優
・<下劣な男>佐野陣治:阿部サダヲ
・<ゲスな男>水島真:松坂桃李
・<クズすぎる男>黒崎俊一:竹野内豊


 とまあざっくりと。


 白石和彌監督と言えば来年も公開作品が二作もう決まっています。劇場でもバッチリ予告編やってました笑。いかつい予告編を二個もやられたら見る前からめいっちゃいましたね、、、


✔️一個目が『サニー/32』



北原里英、初主演映画で殴られ!縛られ!舐められる!の体当たり演技/映画『サニー32』特報


 中学校教師・藤井赤理は、24歳の誕生日に突然誘拐されてしまう。それぞれ柏原と同じ名を名乗る誘拐犯2人は、「犯罪史上最も可愛い殺人犯」と神格化される少女“サニー”の信奉者で、赤理をサニーと呼び、あばら家に監禁する。

 というあらすじだけで何やら気持ち悪くなってしまいそうな話。でもだからこそ見たくなっちゃうわけでもあって。『凶悪』コンビのピエール瀧とリリーフランキーの再共演と、北原里英が映画初主演というところもあって、注目されているところでしょうか。



✔️そして二個目が個人的にも大注目の『孤狼の血』!!!



映画『孤狼の血』特報映像


 昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。

正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく―—。(原作特設サイト)

 いいっすねえ〜。かっこいいおじさまたちってマジで大好きなんですよね〜。キャストもそんな渋いおじさまがたくさん出てくる予感。期待大です!!!
 今回の『かのとり』にも出演している松坂桃李さんと竹野内豊さんのクズコンビも続投していますね!


 期せずして10代最後の映画となってしまった今作、どんな気味の悪い話になっているんでしょう!?
 てな訳でこっからは感想です!



















 共感度0%、不快度100%は確か。
 ゲスな男と女の「究極の愛」とはなんなのかを見届けて!

  

共感度0%、不快度100%

 この触れ込み通り、十和子陣治とその他登場人物についての共感は不可能。そしてその全ての人間の言動が不快
 陣治の容貌からしてこいつが一番やばいかと思ったら、一番やばいのは個人的には十和子かな〜。


 最初のカットからもう人間のクズさが出ているというか。めっちゃクレーマーなんですよね。時計が壊れたとか言って百貨店に文句を言ってるんだけど、それがこの一回こっきりじゃないらしく。何度もなんども文句たれて、その度に無理難題を言っているという。百貨店だけじゃなくて、DVDショップにも連続して文句を言いに外出している。しかも「時間を返して」的な、「いやなんて言って欲しいんだよ!」っていう文句のつけ方だからお店も謝ることしかできない。。
 知り合っても友達には絶対になりたくないな、と(汗)


 そんな十和子だけど、陣治といる時の顔つきと、黒崎(昔の恋人)とか水島(今の不倫相手)とかといる時の顔つきが全く違う。
 普段は少女のような、というか駄々っ子のような顔つきで、自分では何にもしない。とにかくいつも他人に何かを期待しているんです。養われて大事にされて当然みたいな。だからお店にも自分が思ったことをそのまま文句言えちゃう。
 なんだけど、イケメンと会う時にはちゃんと化粧もして、女の顔になっている。その変貌ぶりがまた怖いなあ、と。でもその言動が、普段の時も女使用の時も全部薄っぺらいんですけどね。


 それから陣治は別に悪いやつじゃないけどでも不潔というか汚らしい感じ。そんな奴に言い寄られても十和子もそりゃめんどくさがるでしょ、と。それにしてもなんでこんなに阿部サダヲは肌を黒くしたんだろう、、、予告とか見たらわかるけど、浅黒いんですよね。かっこいい黒さでは全くなくて。よくここまで汚したなあと見ながら思っていしまいました笑。


 そんな陣治を煙たがる十和子も男に捨てられそうになった時には陣治とおんなじ言動になっているのが面白くもあり皮肉でもあり。「会いたいの」という十和子と「心配なんや」と十和子について回る陣治が被って見える。結局この二人は根本のところでは一緒なんじゃないかと思わされました。


 というこの二人がなぜか同居していて、十和子は陣治の給料に頼って毎日生活しているという。前半はほぼこの二人が中心になって、その自堕落な十和子と暴走気味な陣治の気味わるさにうげえ〜って感じです。

 それから、不倫するゲス男を演じるのは松坂桃李さん。水島という百貨店勤務の爽やかサラリーマンを演じています。
 こいつもまた薄っぺらい男で。ベットシーンの「あーって言って」みたいなプレイがなんだろう、生々しかったです。覗き見してるみたいなんですよね他人のプレイを。。。
 でも結局自分は孤独。その穴を埋めようと女に手を出しているという。
 そういう設定って結構あるような気がするけど、それでもその穴を埋めることができた男とか女って見たことないよ。。。


 しかも監督もこれまでの作品から想像できる通り、撮り方に一癖も二癖もある。序盤に出てくる、貯金箱をゆっくり回転させるカット。怖い笑。
 タメを作りすぎてもうホラーみたいだし、、、


究極の愛、とは

 予告編でテーマになっているのが「究極の愛」。なんかよくありがちなテーマだなあと思いつつ、この監督にこの原作だし、一筋縄ではいかない感じもあり、今回見て見たくなったところもありました。
 究極の愛ってまさか自己犠牲とかそんなんじゃないだろうな、と。
 恐る恐る見ていたわけですよ。


 と、ここで気になるのが、竹野内豊さん演じる十和子の昔の男、黒崎
 ちょうど真ん中くらいかな?失踪していたということがわかります。ここから話がちょっとずつ動いて行くわけです。
 失踪って一体何があったのか。黒崎は今どうしているのか。そして誰が、、、
 となって、その見当はもうだいたいついてるわけです。まああいつこうしたんだろう、と。十和子も刑事さんもそれをみんな疑ってるわけですね。
 そしてその手が今度は今度は水島に。ちょっとずつ何かが変になって行く。不気味でしたね。


 が!しかし!
 
 それだけではもちろん終わらないのでご安心を!!
 この作品は結局ラブストーリーでもありながら、ほとんどの割合をミステリーが占めていると言っていいのではないでしょうか。つまり、隠された真相を探る話だと。
 相当身構えて、気に触ることがあればもうめちゃくちゃに書いてやろうという準備をしていた身からすると、そうきたか、と(こんな見方をされる映画がかわいそう)。正直ビックリしました。
 これまでの陣治の気持ち悪いまでの十和子に対する執着は、気持ちいいまでのミスリードだったのだと。しかもそれから思い返してみると、ちゃんとあるんですよ伏線が。真相がわかってから思い返すと、それまでとは違った意味での伏線になっているという。ダイヤのピアスとか。陣治が血のついた服を洗ってるところとか。。。


 そしてこの「究極の愛」っていうのが、一体誰に向けられた言葉なのか、というところも考えてしまいました。
 陣治についてはそこまで考えなくてもわかる。
 あの状況で、あの行動をするのはそこまで不自然ではないかな〜と思いました。まあただ最後らへんのセリフは、良かったかどうかは別としても意外性はあったかもしれないけれど。(個人的にはありだと思いますちょっと怖いけど)


 でも十和子が〇〇に向ける「究極の愛」という考え方もできるだろう、と。
 もうこれ以上はネタバレになってしまうけれど、十和子にとって陣治に対してできることっていうのが最後、なんなのか。それからの話は描かれていないけど、でも最後のセリフたった一つのセリフが、十和子のこれまでもこれからをも物語る、シンプルでそして「究極の」言葉なのだろう、と。
 十和子がラストシーンで選んだ選択肢を、これからも選び続けて行くことが陣治に対しての「究極の愛」なのではないか、とそう思いました。


 でもそれって相当虚しいだろうな〜と。というか、生まれてきた子供がちょっとかわいそう。どうしたってまともには育たないだろうな。


あなたの恋愛観を変える

 「あなたの恋愛観を変える」というのが予告編で最後に出てくるキャッチなのですけれども。見終わって私の「恋愛観を変え」たか、というところですよね。
 ん〜どうなんだろ。笑
 そもそも恋愛なのか、というところはありますね。
 なんだろう、しっくりこないわけではないし、矛盾点もないんだけど、恋愛観を変えたかっていうと。う〜ん。なんだろう。何が悪いわけでもないけれど。


 さっきも言ったけれど、これをラブストーリーとしてみるのは個人的には無理があったのかもしれないです。それよりも、十和子と陣治の関係に隠された真相を探し、騙されるミステリーとしての見方の方が自分としてはしっくりきたというか。


 『容疑者Xの献身』という映画ありましたよね。ドラマ『ガリレオ』シリーズの劇場版で、東野圭吾さんの直木賞受賞作品を福山雅治さんが主演でやってた。
 今回、どうしてもそれと似たようなものを感じたというか。実は見る前からそれと比較しているような先入観は持っていたんですけれども。真相が明らかになって、その中心には「究極の愛」がある、という見方の方が受け入れやすかった。


 ただ、ミステリーとしてはミスリードがなかなか上手だったかな、と。あらすじ読んだだけでなんとなくラストが予想できてしまうようあらすじではあったので、そこは余計にひっくり返されたというか。
 そこに関してはすごく面白く見られました。騙されることは間違いないと思います!


最後に


 最後に。題名の『彼女がその名を知らない鳥たち』について。
 よく理解できなかった映画については題名から考えることにしているんですけど、この映画は逆に題名の意味がわからない。なんたって鳥全然出てこないし笑
 最後だけなんですよね〜。
 この最後の鳥が陣治のメタファーなのか、というところはわかったわけですけど。
 「その名を知らない」。ここがなんなのか。
 まあ一つ考えられることとしては、「鳥」というのが「愛」のことなのかもしれない、ということ。この愛に、なんという名前をつけたらいいのか、確かに僕は知らない。


 阿部サダヲさんが、「皆さんに見終わった後にどういう気持ちになるのかお聞きしたい」みたいなことをテレビで言ってたんですけど、その通りでして。嫌な気持ちになるのか、何かが晴れたような気持ちになるのかは人それぞれ、と言ったところなんでしょうか。ぜひ見た後に感想を言い合って欲しいですね。



 









11/1 『ボーダーライン』


 現在公開中の『ブレードランナー2049』の監督で、『メッセージ』で注目を集めた監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ。その監督の作品『ボーダーライン』を鑑賞してみました!



作品紹介


1.あらすじ


優秀なFBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊に入り、特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)のもとで極秘任務に就く。ケイトは早速、謎めいたコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近の捜査を開始。人が次々と亡くなる現実を突きつけられたケイトは……。(シネマトゥデイより)



映画『ボーダーライン』予告編


かっけえ。




2.監督

この話題作の監督は、今話題の
ドゥニ・ヴィルヌーヴ


 書きにきーよ!!!!


 書きにくいからもうコピペしちゃいましたよ。
 さっきも言ったけど、現在『ブレードランナー 2049』の監督です!!!
過去作には、『灼熱の魂』、『プリズナーズ』、『ボーダーライン』、『メッセージ』などなど!『メッセージ』しか見ていなかったので、次回作の『ブレードランナー』とかを含めてどっかSF監督のような気がしていたので、やっぱり勉強不足だなあと。


『メッセージ』、なかなかいい作品だったような気がする、、、(何様www)
 ていうかこれはSFなのかと思いましたね。SFに見せかけた家族とか人間関係の話なのではないか、と。まあこのちっちゃい枠でそれ書いても書きれないんですけど。


 てな訳で、個人的にはちょっと期待してました。それから『ブレードランナー』は前作を見てないしすぐに見れない気がしていたので、今作でドゥニ・ヴィルヌーヴ予習しておこうと!



3.キャスト


 ①まずは主役のケイト・メイサーを演じるのがエミリー・ブラント


 『プラダを着た悪魔』に出ていたんですね〜。全く覚えていない。。。まあ見た農家しすぎて当たり前っちゃ当たり前なんですけど。
 最近ではアクション映画にも進出しているとか。


 ②次に鍵を握る謎のコロンビア人、アレハンドロを演じるのが ベニチオ・デル・トロ


 書きにくい!今回もコピペしちゃいました!
 で、どんな作品に出ているかというと、『チェ 28歳の革命 / 39歳 別れの手紙』でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞し代表作に。なかなかいいキャリアを持ってらっしゃる。
 ちなみに!スターウォーズの次回作や、『アベンジャーズ/インフィニティーウォー』にも出演予定!!!今後目が離せません!


そのほか、ベニチオと同じくアベンジャーズの次回作に宿敵サノスとして出演しているジョシュ・ブローリンも出ています!











 さてさて、「この善悪、境界<ボーダー>はあるのか」というコピーになんかすごそうなものを感じていたわけえですが、なんとこの作品の現代は『ボーダーライン』ではなく、スペイン語?かなんかで殺し屋、という意味の『Sicario』ていうらしく、いきなりがっかりした次第。
 果たしてどんな殺し屋が出てくるのか。ケイトはこのボーダラインにいかに立ち向かっていくのか。
 個人的にはどんぱちが多いといいなっ!
 それでは感想です!!!



 120分持続する緊迫感、人が変わっていく様、人を信じられなくなる過程の恐怖、だけどちょっと話わかりづらい!
 

思ったより後味悪い。

 初めは任務ということで麻薬蔓延の原因を突き止めようと参加しているケイトが、最後には人格が変わってしまっている。
 『メッセージ』が結構自分にとって高評価だったので、それまではどんな監督だったんだろう、と思ってみてみたけど、終わり方の違いというか、後味の悪さとか持って行き方の重さにちょっとびっくり。


 最初の方はちょっと緊迫した感じが結構楽しかったりしたんですけど。メキシコの麻薬街(って言い方あるのか?)の無法地帯的な危険区域に超武装して侵入していくケイト。このシーン結構みてて面白かったりして。もともとアクション物とか結構好きだし、ドンパチも割といける口!とかって思ってたので。やっぱり「武装」した「警官隊」とか「特殊部隊」に弱いんですよね男子って!


 そのまま街中に侵入していくんですけど、そこでわかるんですよね。「あ、この街やばい」って。武装した警官隊が普通に和気藹々としている住宅街に侵入していく日常と非日常をミスマッチ感。そしてそれに対してそこまで警戒心を持っていない住人たち。なんだこれ?って思ってると、高速道路みたいな高架から吊るされてる死体が。しかも首がない。。。
 ケイトも面食らっちゃうわけです。しかもその後!怪しい奴らを渋滞の中で見つけたと思ったらその場で射殺してしまうという。。。それを普通にみてるわけです渋滞に巻き込まれた一般人が。そしてこんな白昼堂々な銃撃戦も曰く「新聞にも載らない」とのこと。殺人とか誘拐とか強姦とかの重大犯罪が日常化されてしまったこの街の様子を前半映して行きます。


正義と悪とのたたきと思いきや。

 こっからがちょっとわかりにくかったなあ。多分自分の理解能力が低かっただけなんだろうけど。。。
 真相というか、ことの裏側が見えてきて様相が二転三転するわけです。本当に信頼できる人は誰なのか。本当の狙いはなんなのか。ケイトは次第にわからなくなっていく。
 顔がやつれてって目にクマができていくケイトが見ていて悲しい。自分は本当に正義だと思ったことをしたいだけなのに、それをもっともっと上から見下ろして手のひらで転がしている何者かがいる。その怖さと無力さが虚しい。


 っておい!こういうドラマ前にあったような?小栗旬とかがよくやってたような、、、ていうか、闇堕ちしがちなあの脚本家がやってるぞ!よくやってるぞ!ドラマで闇堕ちさせて続きはスペシャルドラマか映画で!っていう感じの!
 よくあるテーマなんじゃね?と思ってしまった私はレベルが低いのでしょうか、、、?(とはいえ個人的にはその脚本家さんも小栗旬も好きです)


 結局正義だと思っていた人たちも、それぞれの正義を成功させるために手段を選ばず行動していく。そしてそのやり口は、悪のサイドにいるはずの麻薬王側のやり方と一緒でもある。


しかし心臓に悪い

 最終盤、麻薬王と対峙するアレハンドロ。実はメキシコ麻薬カルテルに妻と娘を惨殺された過去を持つメキシコ政府の元検事であり、個人的な復讐のためにコロンビア麻薬カルテルの傭兵として今回の作戦に参加していたという。そして部隊の人々は、そのことすらも利用しようとしているということなんですね〜。アレハンドロと麻薬王、この二人の駆け引きが今作の見どころなのでしょう。胸に秘めているものは正義と悪とで正反対なのに、やっていることは同じ。家族を殺すのも、仲間を騙して犠牲にするのもなんとも思わない人間たち。
 っておい!ケイトもう出てこないじゃんか!大事なとこ持ってかれちゃってるじゃんか!今やってる大河ドラマみたいになってるぞ!
 そしてその渦に飲み込まれそうになるケイトですが、最後にとった、いやむしろとれなかった行動に、彼女の人間としての「ボーダーライン」が見えたような気がしました。


 しかし全体的にずっと緊迫しているこの作品。しかも最後に向かうにつれて心拍数がちょっとずつ上がってくような。


 トンネルに機動部隊?と突入するところマジで怖かった〜。何かがこの先の暗闇にある見たい、向こうで銃撃戦が起こったみたい、でもここからは何もわからない。その怖さ。そしてそれを助長してるのが音楽ですよ!


 足音みたいなリズムで擦れた効果音みたいなのがずっとおんなじリズムで流れてる。ずっと流れてるの!それが怖いのなんの。まあそんな描写をずっと続けられたらなんかちょっと痩せてしまったような気さえして。


 正義とは!?悪とは!?みたいなテーマを扱っているからこういうのはしょうがないのかな〜?


最後に

 自分には真相が二転三転するあたりをもうちょっとはっきりわかりやすく言っていただけると私的には非常に助かったところではあります。が、それでもあれだけの重厚感と、主演のエミリーブラントの使命に満ちた序盤から悲壮感あふれる終盤への変遷をたどるだけでこの作品の見どころは十分と言えるかもしれません。


レビュー:5/10☆☆☆☆☆★★★★★


10/29 『二重生活』 『あゝ、荒野』公開記念!岸善幸監督作品を見直して見た。

 この映画出来た時、門脇麦ちゃんと監督の岸善幸さんが確かうちの大学に試写会みたいな感じで来たんですよね確か。監督がうちの大学の出身者かなんかで。(でも授業の関係でちょうど見れなかった、、、悲しい、、、タダで映画観れたのに、、、)
 とか言ってこれまで見よう見ようと思って観てこなかったので、この機会に!ということでレッツTSUTAYA!準新作になっていました。


 こんな気になったののというのも、何を隠そう今年ミッキーマウス的ナンバーワン映画『あゝ、荒野』の影響です!!!
 寺山修司の唯一の長編小説を菅田将暉とヤン・イクチュンを主演に迎えて前後編で映画化。映画公開とほぼ同時に配信版を公開するなど、映画興行の常識を覆す戦略を展開しています。
 詳しくはこちらを↓



 これがめっちゃいい!!!もうとにかくめっちゃいい!!!


 これに関しては現在まとめ直している状況。先にこっちをレビューしちゃうという非戦略的な投稿をしていきます。


 簡単にあらすじと作品の概要を説明しておきます。


直木賞作家・小池真理子の小説を基にした本作。大学院の哲学科に通う平凡な学生・珠(門脇)には、同棲中の恋人・卓也(菅田)がいる。修士論文の準備を進めていたある日、担当教授の篠原(リリー)から一人の対象を追い掛けて生活や行動を記録する「哲学的尾行」を薦められた珠は、妻子と暮らす隣人の石坂(長谷川)を尾行することにハマっていく……。NHK特集ドラマ「ラジオ」が世界の優れたテレビ番組に贈られる国際エミー賞にノミネートされた映像作家・岸善幸が、満を持して映画初監督を務めた。(シネマトゥデイ)


 まあそんなこと言われたってうまくイメージできないですね笑どこかミステリアスな内容らしいです。はい。
 理由なき尾行がどのような結末を迎えるのか。。。早速みてみました!



ということで感想戦スタート!

 わからない。あゝ、わからない。
 レビューを見ても、「哲学的」「難しい」と言う声が多数。正直自分もちょっと難しいのか?哲学的なのか?みたいな感じでいます。。。まあ鷹の爪団の記事書いた後にこれだから余計難しく感じてしまうのかもしれません笑
 とは言えそこまで時系列とかエピソードが追えないと言う話ではないので。まずはあらすじを振り返りつつ、内容を考察して見ます。


 門脇麦さん演じる院生の女の子「タマちゃん」が、卒業論文(院生でもそう言う言い方なのか?)をどうしよう?と言って迷っています。どうやら哲学科らしく。そこでリリーフランキー演じるゼミの先生に助言を求めに行くと、「だったら意味のない尾行をして見なさい」みたいなアドバイスをされるわけですね。そこで偶然見かけたお隣さんを尾行して見ます。これを長谷川博己さんが演じていて超絶かっこいい!役柄としては、超絶できる編集者さん、と言うところ。家庭も円満で、美人の奥さんにできのいい娘さんとでっかいおうちに暮らしています。タマちゃんとこの大家さん曰く「セレブよ!セレブ!」(そんな叫ぶほどの単語だったのかこれは、、、)。
 ところがそんなできた男にも問題が。定番ですが、不倫していたんですね〜路地裏でやっちゃうと言う破廉恥さ!しかしその秘密も長くは続きません。浮気現場をあっさり発見した奥さんは自殺未遂。それをきっかけに尾行のことがバレてしまう。しかも、同棲中の彼氏にも尾行をしていたことがバレてしまい、まあ引かれちゃったんですね。タマちゃんは一気に窮地に陥ってしまいます。
 この彼氏を演じているのが菅田将暉くん!そう、『あゝ、荒野』で岸善信監督と再タッグを組んでいます!胸熱!!!今回は『あゝ、荒野』で見せたようなとんがった青年というところではなく、無口で優しくて髪の毛が長くてオン眉な柔らかい印象。
 さて、論文も恋も終わってしまったかのように思えたタマちゃんなのですが、そんな時喫茶店に呼び出され、長谷川さんから真相を追究されます。なのにいつのまにか居酒屋に場所を移動されており、いつのまにかタマちゃんはヘロヘロに。そしてそのままホテルへ。さて本番!というところで携帯から「パパ、メールだよ(^^)!」みたいな通知音が。子供の声を通知オンにしてたんですね〜。これでもう完全に萎えちゃって。そりゃあうちに子供残して、奥さんは病院で治療中。俺何してんだろって思います。
 帰るというところになってのシーンが印象的ですね。タマちゃんがとうとうと過去を振り返る。初めての相手だった、お父さんの親友が死んで、「あゝなんで私人と出会うんだろう」ってなって。「そっから人と関わる時にはいつもそんなんだから私いっつもどっか空っぽで」。「彼氏ともそんな感じなんですけどでもそういうことは言えてなくて」。「尾行して見て、その空っぽのところが埋まってくような気がして」。「だから論文書かせてください」。
 そこに行き着くのか!という感想でした。論文がこの子は書きたかったんだと。でもそれに対する長谷川さんの返答がもう虚しくて。「陳腐だ。、、、満たされてる人間なんていないんだよ」。
 「空っぽな」毎日を「埋めようとする」ってなんかありがちな言い回しだな〜ってそれこそ「陳腐だ」って思ってしまいました。別にディスってるとかではなくて、選んでそうしてるのかな、とも思いましたが。で、大抵のドラマとか(特に最近深夜でやってるやつとか)だとこういう時どうするかっていうと、そうですよね、浮気ですよね。これまさに長谷川さんがやっていたことでした。だからこそ、この「満たされてる人間なんていないんだよ」というセリフが効いてくるわけで。どんなに優秀な編集者だとしても、どんなにいい家庭が築けていても、どこか満たされていないからそれ以上を求めてしまう。空っぽを埋めて欲しいと思ってしまう。
 結局論文を書くことを許してもらえたタマちゃんは泣きながら論文を書いていきます。この時のタマちゃんもとい門脇麦が印象的でした。泣いてるのか最初わからなくて、でも涙をこらえきれていない。空虚そのもののような門脇麦でした。
 それを教授のところに持っていくと、「続けてください。対象者を変えても続けてください」と言われてしまう。そこで選んだ対象者というのがその教授自身でした。教授は癌に侵されたお母さんを奥さんと看取り、その奥さんとまた普段の生活に戻る、というところでした。スーパーで西田尚美と微笑みながらお酒を選んでいるリリーフランキー。なんていい絵なんでしょう笑。大根作品ではきっと見られないようなリリーさんがここにありました笑。ところがその夜二人はお別れをします。「またどこかでお会いできますか」と引き止めるようにいうリリーさんに、ただ微笑み変えす西田尚美。なんかなんだろう。切ない。中年のおじさんの悲しそうな顔って、どっかに哀愁を持っていて。
 しかしこれでは終わらない。対象者Bである教授のことも論文にして、提出すると、「対象者Bに関して間違ってる記述があるから書き直しなさい。」みたいなこと言って教授が名刺と劇団のチケットを渡します。その演劇を観にいくと、そこには演者として登場する西田尚美が。彼女は代行サービス業者として奥さん役をしていた、ということがリリーさんの回想なのかなんなのかでわかります。でも代行サービスなのに、西田尚美は毎日「役作り」としてお弁当作ってくんです。そしてそれを食べながらリリーさんが毎回ほほえむ。そしてそれを写メって、保存していたんですね。ああやっぱり切ない!リリーさんは西田尚美がどう考えても好きでした。どうしたって業者の人として観ているとは思えない。そしてそれは西田尚美の方もそうなのではないか、いやそうであってくれ!とつい思わずに入られません。こちらも『LIFE!』ではきっと観られない西田尚美でしょう!(僕は西田尚美さんについては『LIFE!』の人、としてしか知らなかったのでギャップがすごかったです、、、)
 この間に劇中劇が入るんですけど、
 さてさて、ここからもうラストなんですが、色々と起こります。
 最初に起こるのが教授の自殺シーン。これが衝撃で。最初にシーンもこのシーンだったので、「あゝ!そういう意味だったのか!」と。それにしてもコードを掴む手元と首にくくるほとんど影のカット、そして真っ暗の中でタマちゃんが二回ノックをするというだけでこれほどまでの緊張感を生み出すとは、、、。この死の真相は結局わからないんですけどね。
 そこからタマちゃんの引越し。タンスを動かすと、絵が上手だった彼氏が書いた自分の横顔の絵を見つけます。なんか『そして父になる』みたいな感じですね。
 それから円満な?少なくとも傍目にはそう見える長谷川さん一家を見かけるタマちゃん。
 ここで論文の最後の部分がナレーションされる。「本当に満たされている人間なんていない。」「苦痛をほんの少し軽くしてくれるのが『秘密』ではないだろうか」「理由のない尾行とは、、、その人の人生、情熱、意思を知ること」「それはきっと、人間が人間にとってかけがえのない存在になる、おそらく唯一の方法ではないだろうか」。
 「人間が人間にとってかけがえのない存在になる」というのは、別に特定の個人のことではないのかな?「人間」という存在を愛せる方法、かけがえなく思える方法、それが、「他人の人生を知ること」つまり「理由のない尾行」。そういうことだったのでしょうか。
 ここでタイトルに戻ってみます。『二重生活』。この「二重」というのはなんだったのかと。自分の人生と他人の人生を重ね合わせてみることで、人生を二重に感じる、ということだったのでしょうか。そしてその「二重の人生」こそが、人間をかけがえのない存在にする。
 そしてそれは、満たされた人間なんていない、ということの強烈な認識ですよね。空っぽなのは私だけじゃあない、と。


 人間関係に苦悩していたのはタマちゃんだけなんでしょうか。幸せな家庭を築いていたのに浮気していた長谷川さん。母親の死、大事に思ってしまった奥さんの代行者の喪失、そして自分の死をも手繰り寄せてしまう教授。それだけではありません。タマちゃんの彼氏だって、長谷川さんの奥さんだって浮気相手だって、考えてみれば大家さんだって西田尚美だって、苦悩を抱えているという点ではこの物語に出てくる人々はみんな苦悩を抱えているといえる気がします。
 だけどそのことを知ることはなかなかできない。そこで「理由なき尾行」だと。ちょっと無理やりでしょうか。


 最後のシーン。タマちゃんは渋谷のスクランブル交差点で(こういうシーンていつも思うけどどうやって撮影してるんだろう?ちょっとしたパニックとかになりそうなもんだけど、、、)ふと振り返ります。誰かに尾行されてるって思ったんでしょうか?でもタマちゃんはニコって笑うんです。笑って、また歩き出す。
 自分の人生に自分を重ね合わせている誰かを、歓迎しているような気がします。でもこれ多分教授ですよね、、、?だって指輪してるし。
 そして最後。
 「あなたにとって私はなんだったのか 私をどうしたかったのか あなたは私をどう思っていたのか 私は永遠にそれを知らない」
 うううううううんなんじゃあこりゃあ!!!わかったようなわからないような!それにしても最後のカットで主人公にこっち向かせがちな監督やなああ!!!


 まあこれだけいろいろ書いたんですけど、書きながらやっぱり細かい所の演出が光る監督だなあと思いました。レビューには「演出が雑」とかって書かれちゃったりしてるけど、それだけじゃあないと思います。『あゝ、荒野』の時も思ったけど、「なんとなく空虚」とか「どこか物足りない」感じとか「殺伐とした」感触とか「乾いた感じ」とかが上手な監督さんだと思います。
 いろいろ考えさせるところはあるし、伏線めいたところがたくさんあるような気がして一度で全部を咀嚼しようとするのは大変かもしれないけど、それでもやはり見応えのある映画だったと思います!


レビュー:5
★★★★★☆☆☆☆☆

10/27 映画レビュー『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』

〜か〜の〜つ〜め〜〜〜〜〜!!!!!!!


ということできました鷹の爪団!!!!!
いや〜みなさん知ってますかね『鷹の爪団』。という僕も対して詳しくないんですけどね、、、
今回の映画がなんか面白そうで、Netflixで劇場版を全部見てしまいました。
そう、はまってしまったんです!
フラッシュアニメ、という動き少なめな低予算アニメとしてコアな人気を獲得してきた鷹の爪団。監督、作画、更には声優(女性キャラ以外すべて)までもほとんどFROGMAN一人が手がけているという大活躍ぶり!(エンドロールの演者さんの欄はこのシステムのおかげで毎回少なめ)ちなみにこのアニメを作っている会社「DLE」の社長の娘が、あの椎木りかです!
ここで椎木りかの写真を!


可愛い。これが高校生で起業とか怖い。


さてさて、気を取り直して、ここで基本的なキャラの説明を!



総統(本名:小泉鈍一郎(トリドン人名:ドニーチロ))
 本作の主人公で、鷹の爪団の総統。間の抜けたところはあるが、吉田くんや博士よりはかなり常識的でしっかりしている、団員の保護者役。ツッコミ役にまわることも多い。人一倍臆病で涙もろい(泣きすぎるとえづく)が、誰もが幸せに生きられる世界を作るために世界征服を企む。


吉田くん(本名:吉田“ジャスティス”カツヲ)
 誕生日はFROGMANの結婚記念日と同じ7月27日[21]。鷹の爪団の戦闘主任で、怪人製造マシン完成後は怪人製造の担当主任も務める。総統への忠誠心があるかどうかは不明で、かなり適当で自由奔放。島根県吉田村(現雲南市)の出身。島根をこよなく愛している。


レオナルド博士
 外見や行動はことデフォルメされたかわいらしい熊で、いつも白衣を着ている。鷹の爪団のマッドサイエンティストであるが基本的には外部契約。べらんめえ口調で口が悪く、鷹の爪団の中では最も凶暴で考えていることも腹黒い。


フィリップ
 鷹の爪団の契約社員。頭をスキンヘッドにし、赤いタンクトップを着用して、腕全体に入れ墨を彫り込んだいかつい容姿。手は常にファックサインのような形にしているが、立てているのは中指ではなく人差し指。見た目とは裏腹にマイクを使わないと話せない小心者。


デラックスファイター(本名:アンソニー・ファイター・デラクシス・ショスタコヴィッチ)
 世界各国で活躍する正義の味方。デラックスカンパニーの社長。金持ちのセレブで、全高が高層ビルを遥かに凌駕する豪邸に住んでいる。戦う相手の目の前に現れた瞬間、問答無用で必殺技「デラックスボンバー」を繰り出す。


まあざっとこんな感じです。(ザックリ)
鷹の爪団が世界征服目指して(予算と)日々格闘しながら毎日をゆる〜く過ごしていくアニメなんですが、まあ詳しくはyoutubeを!



秘密結社 鷹の爪 第1話(前編)
何も考えず、何も残らない、疲れた時に見るいいアニメです!


そんなゆる〜いアニメの『鷹の爪団』がアメリカのマガジン(勝手に言ってるだけです)「DC」となんとコラボレーションしたのが本作!もうすぐ『ジャスティスリーグ』が公開です!こちらも今年の超注目作ですね!

これが日本のフラッシュアニメとコラボって笑さてさてどんな化学反応を起こしているのか、はたまた起こしていないのか。
というわけで!ともかく見てきました!!!


感想

1.今回のテーマはズバリ『予算』!

 毎回予算ゲージ(バジェットゲージ)が画面右に乗っかってる鷹の爪団の映画版。今回もちゃんとあるにはあるんだけど、それよりももっと主題として『お金』についてこの作品では描いている。
 DCとコラボということで、結構お金かかってるはず。というか、回を増すごとに予算は確実に増えてますよね。今回は声優も豪華。山田孝之、知英、安田顕、とかとか、、、声優に詳しくないのでよくわからないけど、多分DCの面々もきっと豪華な顔ぶれには間違いないです。今回は特に安田顕のジョーカーがすっげえ飛び抜けている!特に特に笑い方!クレイジーさがすごい!イカれちゃってる具合がすごかった。


 映像も回を増すごとに凝り始めて来る。特に第三弾で白組とコラボしてからCGがすごい。今回はまじですごかった!白組ってすげえという感じ。それもノーマルバージョンがふざけてるようなフラッシュアニメだから、一層すごく見えるという。バットモービルはやっぱりバットマンする上では外せないですよね〜それを実写だと絶対にできないようなことをアニメだからって好き勝手いじりまくってwww周りの風景とか、敵のロボットとか、もうとにかくなんでもめっちゃかっこよくなってるって言うwwwあとCG使う時ってさっきのバジェットゲージがすんごい勢いで減ってくのがシュールで面白いです。やっぱりバジェットゲージを見ちゃうんですよね〜。うまくできている。


 あと題字が伊集院静!!!途中で社長さんとか豊島区長とか出てくるし、、、どんな繋がりがあるんだfrogman、、、すごい。。。。


2.鷹の爪団の面白さは健在!

 そんなお金かけまくってる鷹の爪団だけど、これまで通り低予算アニメとかのツボが全く一緒で。そこがすごく予想を裏切らず安定して面白かったです。安定の島根ネタ(大正時代より人口が少ないってやばいでしょ冷静に、、)、企業CMネタ、その他バカバカしいとしか言えないような小ネタが相変わらず満載!


 途中挟む休憩コーナー的なのも毎回ちょっとずつ変えてて。今回もありましたよ。
 吉田ジャスティスリーグもちょっと抜けてるところとか可愛いし面白いし。そのまんまちっちゃくなってるとこが可愛いんだよな〜


 あと毎回の笑いどころなんだけど、予算が足りなくなって総統とかの絵が適当になってる所。今回はDCヒーローも適当になってて特にスーパーマンがひどいwwwなんかもうキャラ変してるとかじゃなくて、いじり方ひどいでしょって言う。よくこれでDCが通したなって思いました。


3.『予算』はいかに使われるべきなのか?

 そんな抜けてて笑えるくだらないアニメにもかかわらず、毎回提督とか吉田くんとかがきっちりいいこと言ったりするところが映画版の第二の醍醐味みたいなところはあって。これまで以上にお金について取り上げた鷹の爪団とあって、現実ときってもきれないお金について考えさせられる。


 「確かに世の中お金だ。お金が権力。でもそれをどう使うか、良心をまだ持っているバットマン、君に決めて欲しい」みたいなことを提督が言う場面があるんですよ。提督の、「世の中はお金。お金を持ってる人が権力を持つ」みたいな発言がむしろ潔くて。でもその権力=お金をほしいままに勝手に使って乱用しているおじさまがたがいると言うのも確からしいことではあって。


 確かにな〜どんだけ綺麗事言ってもお金ないと暮らせないし。お金じゃないとか言っても確実に無視はできない存在ではあって。多くのお金を持っていることが悪いわけではなくて、それを持っている人間が良心を持って使えているのかが問題であって。だからどう使うかが重要なんだと。
 これラストシーンにも引っ張ってきてて、バットマンが、お礼にって鷹の爪団に1億円持って来るんだけど提督は「俺たちは悪の秘密結社、お前たちは正義のヒーロー。それをお友達だからってお金もらっちゃったんじゃあどっかのお偉いさんと一緒だ。」「いざとなれば正々堂々立ち向かいますよ」みたいな会話にして終わる。それを受けてバットマンは「じゃあこの1億円は貧しい人のために使おう」って言って去っていく。何に使うのか、なんでその人なのか。そこに信念があるかないかが需要なんだと。
 いくら持っているか、ではなく、どう使うのか。と言う当たり前と言ってしまえば当たり前な前提がこのほど忘れられがち。それをこれほどまでにバカバカしくやってくれると言うのが逆に痛快と言うか。


 鷹の爪団を見てると、どうしても福田雄一、特に『勇者ヨシヒコ』を思い出すけど(今回に限っては声優に山田孝之がいるのもあって)、それにも通じるような。つまり、バカバカしくて普段は内容が全くないような作品だからこそ、強烈に皮肉に伝えられることがあるのではないかと。


 皮肉で言えば、数々のパロディがちりばめられており、笑えるような笑えないような、、、
 まずは何と言っても宍戸総理!これは完全に小池百合子です!小池総理を予言するようなパロディがもうなんと言うか、怖い!これ本当にいつかそうなるのではないかって思わせてしまう(まあこの選挙の結果なのでなんとも言えないんですけど)。
 あとは後半にかけてのシンゴジラパロディ。でもこれもただのパロディってわけではなくて、遅々として進まない政府の体制、みたいな所の要素を持ってきているような。要するに政府批判なんですよ!これはきっと。政府なんかに任せるくらいなら、道理をちゃんと通す鷹の爪団に任せてしまいたいわ!って言う叫びのような気がして。
 個人的には、映画に政府批判とか時事問題とかを持って来るのはちょっと好かない所はあるんですけど、まあ鷹の爪団だし。そこまで必死に見てもしょうがないか、みたいな部分もあって許してしまうと言うか(だいぶ失礼、、、)www
 まあそれこそシンゴジラみたいな明確に真面目に描いてるわけではないから、めちゃくちゃに描いているから、それも許されてしまうんでしょうか。
 何はともあれ、frogmanが今の政治に対して何か思っていると言うことはなんとなく伝わってきました。こんな日本なら、総理大臣なんかじゃなくて、鷹の爪団に任せてしまえ!みたいな笑


最後に

 最後になって急に真面目なこと書いちゃいましたが、そんなことはもうどうだっていい!鷹の爪団なんだから、楽しむために観に行くべきです!何も考えず、何も残らなくても大丈夫!思いっきり笑って帰って来ればそれで満点なのです!



レビュー:7
★★★★★★★☆☆☆