10/27 映画レビュー『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』

〜か〜の〜つ〜め〜〜〜〜〜!!!!!!!


ということできました鷹の爪団!!!!!
いや〜みなさん知ってますかね『鷹の爪団』。という僕も対して詳しくないんですけどね、、、
今回の映画がなんか面白そうで、Netflixで劇場版を全部見てしまいました。
そう、はまってしまったんです!
フラッシュアニメ、という動き少なめな低予算アニメとしてコアな人気を獲得してきた鷹の爪団。監督、作画、更には声優(女性キャラ以外すべて)までもほとんどFROGMAN一人が手がけているという大活躍ぶり!(エンドロールの演者さんの欄はこのシステムのおかげで毎回少なめ)ちなみにこのアニメを作っている会社「DLE」の社長の娘が、あの椎木りかです!
ここで椎木りかの写真を!


可愛い。これが高校生で起業とか怖い。


さてさて、気を取り直して、ここで基本的なキャラの説明を!



総統(本名:小泉鈍一郎(トリドン人名:ドニーチロ))
 本作の主人公で、鷹の爪団の総統。間の抜けたところはあるが、吉田くんや博士よりはかなり常識的でしっかりしている、団員の保護者役。ツッコミ役にまわることも多い。人一倍臆病で涙もろい(泣きすぎるとえづく)が、誰もが幸せに生きられる世界を作るために世界征服を企む。


吉田くん(本名:吉田“ジャスティス”カツヲ)
 誕生日はFROGMANの結婚記念日と同じ7月27日[21]。鷹の爪団の戦闘主任で、怪人製造マシン完成後は怪人製造の担当主任も務める。総統への忠誠心があるかどうかは不明で、かなり適当で自由奔放。島根県吉田村(現雲南市)の出身。島根をこよなく愛している。


レオナルド博士
 外見や行動はことデフォルメされたかわいらしい熊で、いつも白衣を着ている。鷹の爪団のマッドサイエンティストであるが基本的には外部契約。べらんめえ口調で口が悪く、鷹の爪団の中では最も凶暴で考えていることも腹黒い。


フィリップ
 鷹の爪団の契約社員。頭をスキンヘッドにし、赤いタンクトップを着用して、腕全体に入れ墨を彫り込んだいかつい容姿。手は常にファックサインのような形にしているが、立てているのは中指ではなく人差し指。見た目とは裏腹にマイクを使わないと話せない小心者。


デラックスファイター(本名:アンソニー・ファイター・デラクシス・ショスタコヴィッチ)
 世界各国で活躍する正義の味方。デラックスカンパニーの社長。金持ちのセレブで、全高が高層ビルを遥かに凌駕する豪邸に住んでいる。戦う相手の目の前に現れた瞬間、問答無用で必殺技「デラックスボンバー」を繰り出す。


まあざっとこんな感じです。(ザックリ)
鷹の爪団が世界征服目指して(予算と)日々格闘しながら毎日をゆる〜く過ごしていくアニメなんですが、まあ詳しくはyoutubeを!



秘密結社 鷹の爪 第1話(前編)
何も考えず、何も残らない、疲れた時に見るいいアニメです!


そんなゆる〜いアニメの『鷹の爪団』がアメリカのマガジン(勝手に言ってるだけです)「DC」となんとコラボレーションしたのが本作!もうすぐ『ジャスティスリーグ』が公開です!こちらも今年の超注目作ですね!

これが日本のフラッシュアニメとコラボって笑さてさてどんな化学反応を起こしているのか、はたまた起こしていないのか。
というわけで!ともかく見てきました!!!


感想

1.今回のテーマはズバリ『予算』!

 毎回予算ゲージ(バジェットゲージ)が画面右に乗っかってる鷹の爪団の映画版。今回もちゃんとあるにはあるんだけど、それよりももっと主題として『お金』についてこの作品では描いている。
 DCとコラボということで、結構お金かかってるはず。というか、回を増すごとに予算は確実に増えてますよね。今回は声優も豪華。山田孝之、知英、安田顕、とかとか、、、声優に詳しくないのでよくわからないけど、多分DCの面々もきっと豪華な顔ぶれには間違いないです。今回は特に安田顕のジョーカーがすっげえ飛び抜けている!特に特に笑い方!クレイジーさがすごい!イカれちゃってる具合がすごかった。


 映像も回を増すごとに凝り始めて来る。特に第三弾で白組とコラボしてからCGがすごい。今回はまじですごかった!白組ってすげえという感じ。それもノーマルバージョンがふざけてるようなフラッシュアニメだから、一層すごく見えるという。バットモービルはやっぱりバットマンする上では外せないですよね〜それを実写だと絶対にできないようなことをアニメだからって好き勝手いじりまくってwww周りの風景とか、敵のロボットとか、もうとにかくなんでもめっちゃかっこよくなってるって言うwwwあとCG使う時ってさっきのバジェットゲージがすんごい勢いで減ってくのがシュールで面白いです。やっぱりバジェットゲージを見ちゃうんですよね〜。うまくできている。


 あと題字が伊集院静!!!途中で社長さんとか豊島区長とか出てくるし、、、どんな繋がりがあるんだfrogman、、、すごい。。。。


2.鷹の爪団の面白さは健在!

 そんなお金かけまくってる鷹の爪団だけど、これまで通り低予算アニメとかのツボが全く一緒で。そこがすごく予想を裏切らず安定して面白かったです。安定の島根ネタ(大正時代より人口が少ないってやばいでしょ冷静に、、)、企業CMネタ、その他バカバカしいとしか言えないような小ネタが相変わらず満載!


 途中挟む休憩コーナー的なのも毎回ちょっとずつ変えてて。今回もありましたよ。
 吉田ジャスティスリーグもちょっと抜けてるところとか可愛いし面白いし。そのまんまちっちゃくなってるとこが可愛いんだよな〜


 あと毎回の笑いどころなんだけど、予算が足りなくなって総統とかの絵が適当になってる所。今回はDCヒーローも適当になってて特にスーパーマンがひどいwwwなんかもうキャラ変してるとかじゃなくて、いじり方ひどいでしょって言う。よくこれでDCが通したなって思いました。


3.『予算』はいかに使われるべきなのか?

 そんな抜けてて笑えるくだらないアニメにもかかわらず、毎回提督とか吉田くんとかがきっちりいいこと言ったりするところが映画版の第二の醍醐味みたいなところはあって。これまで以上にお金について取り上げた鷹の爪団とあって、現実ときってもきれないお金について考えさせられる。


 「確かに世の中お金だ。お金が権力。でもそれをどう使うか、良心をまだ持っているバットマン、君に決めて欲しい」みたいなことを提督が言う場面があるんですよ。提督の、「世の中はお金。お金を持ってる人が権力を持つ」みたいな発言がむしろ潔くて。でもその権力=お金をほしいままに勝手に使って乱用しているおじさまがたがいると言うのも確からしいことではあって。


 確かにな〜どんだけ綺麗事言ってもお金ないと暮らせないし。お金じゃないとか言っても確実に無視はできない存在ではあって。多くのお金を持っていることが悪いわけではなくて、それを持っている人間が良心を持って使えているのかが問題であって。だからどう使うかが重要なんだと。
 これラストシーンにも引っ張ってきてて、バットマンが、お礼にって鷹の爪団に1億円持って来るんだけど提督は「俺たちは悪の秘密結社、お前たちは正義のヒーロー。それをお友達だからってお金もらっちゃったんじゃあどっかのお偉いさんと一緒だ。」「いざとなれば正々堂々立ち向かいますよ」みたいな会話にして終わる。それを受けてバットマンは「じゃあこの1億円は貧しい人のために使おう」って言って去っていく。何に使うのか、なんでその人なのか。そこに信念があるかないかが需要なんだと。
 いくら持っているか、ではなく、どう使うのか。と言う当たり前と言ってしまえば当たり前な前提がこのほど忘れられがち。それをこれほどまでにバカバカしくやってくれると言うのが逆に痛快と言うか。


 鷹の爪団を見てると、どうしても福田雄一、特に『勇者ヨシヒコ』を思い出すけど(今回に限っては声優に山田孝之がいるのもあって)、それにも通じるような。つまり、バカバカしくて普段は内容が全くないような作品だからこそ、強烈に皮肉に伝えられることがあるのではないかと。


 皮肉で言えば、数々のパロディがちりばめられており、笑えるような笑えないような、、、
 まずは何と言っても宍戸総理!これは完全に小池百合子です!小池総理を予言するようなパロディがもうなんと言うか、怖い!これ本当にいつかそうなるのではないかって思わせてしまう(まあこの選挙の結果なのでなんとも言えないんですけど)。
 あとは後半にかけてのシンゴジラパロディ。でもこれもただのパロディってわけではなくて、遅々として進まない政府の体制、みたいな所の要素を持ってきているような。要するに政府批判なんですよ!これはきっと。政府なんかに任せるくらいなら、道理をちゃんと通す鷹の爪団に任せてしまいたいわ!って言う叫びのような気がして。
 個人的には、映画に政府批判とか時事問題とかを持って来るのはちょっと好かない所はあるんですけど、まあ鷹の爪団だし。そこまで必死に見てもしょうがないか、みたいな部分もあって許してしまうと言うか(だいぶ失礼、、、)www
 まあそれこそシンゴジラみたいな明確に真面目に描いてるわけではないから、めちゃくちゃに描いているから、それも許されてしまうんでしょうか。
 何はともあれ、frogmanが今の政治に対して何か思っていると言うことはなんとなく伝わってきました。こんな日本なら、総理大臣なんかじゃなくて、鷹の爪団に任せてしまえ!みたいな笑


最後に

 最後になって急に真面目なこと書いちゃいましたが、そんなことはもうどうだっていい!鷹の爪団なんだから、楽しむために観に行くべきです!何も考えず、何も残らなくても大丈夫!思いっきり笑って帰って来ればそれで満点なのです!



レビュー:7
★★★★★★★☆☆☆