『陸王』第4話 ネタバレ感想 +第5話予告

ドラマレビューも第4弾です!


今回は、日曜劇場『陸王』です!!!








日曜劇場と池井戸潤さんの組み合わせも今回で4回目ですか。最初の『半沢直樹』の大ヒットから、立て続けに『ルーズヴェルトゲーム』『下町ロケット』そして今回の『陸王』と、今や人気作家さんですね、池井戸潤さんも。


良くも悪くも毎回同じだけの熱量を日曜の夜9時から届けてくれています。


これまでこう言うてのいわゆる「お仕事ドラマ」って個人的にはピンとこないと言うか、そこまで熱くなったりはせず、「面白いな〜」って言う感じで見てたんですけど、このドラマの第一回を家族で見た時に、めっちゃいいシーンで、普段涙もろくもなんともない親父が泣きそうになっていて!


慌てて目をそらしましたよね笑。


だからピンとくる世代=今働いている人たちに取ってはもうたまんない話なんでしょうね。だからこそこれだけの安定した人気を持っていると。


もちろん自分のような社会のことを何にも知らない若輩者も見ていて楽しめる作品だと思ってますよ!!!



来年には『空飛ぶタイヤ』と言う作品が池井戸潤作品では初めて映画になるようです!こちらも楽しみ!(個人的にはオディ〜ン様がちょっと、、、)





と言うわけで作品紹介して見ましょう!



これまでのあらすじ

埼玉県行田市にある足袋製造会社「こはぜ屋」は創業から100年の歴史をもつ老舗だが、近年は業績が低迷し資金繰りに悩んでいる。そんなある日、四代目社長の宮沢紘一はこれまでの足袋製造の技術力を生かし、「裸足感覚」を取り入れたランニングシューズの開発を思いつき、社内にプロジェクトチームを立ち上げる。

会社の存続をかけて異業種に参入した「こはぜ屋」だったが、資金難、人材不足、大手スポーツメーカーの嫌がらせや思わぬトラブルなど様々な試練に直面する。宮沢たちは坂本や飯山の協力や有村や村野の助言を受けて、試行錯誤を続けながらランニングシューズの開発に邁進するのだった。



[新ドラマ] 原作·池井戸潤!! 主役·役所広司!! 日曜劇場『陸王』10月スタート【TBS】



スタッフ、キャスト

<スタッフ>


原作
池井戸潤「陸王」( 集英社 刊 )


音楽
服部隆之


演出
福澤克雄
田中健太


陸上総監督
原 晋( 青山学院大学陸上競技部 長距離ブロック監督 )



<キャスト>


こちらに関してはご存知の通り結構多いのであっさりと。


宮沢紘一 … 役所広司
 時代の変化に伴い、足袋の需要が年々減少している中、老舗足袋屋の経営を立て直す打開策として、マラソン足袋「陸王」の開発をスタートさせる。しかし、シューズ作りのノウハウも無く、開発費などの資金繰りにも窮するなどなど前途は多難で…。


 
宮沢大地 … 山﨑賢人
 紘一の長男。大学を卒業したものの就職に失敗。「こはぜ屋」の手伝いをしながら就職活動をしているが、自分が本当にやりたいことを見つけられずモヤモヤしている。将来性の無い足袋屋は継ぎたくないと、父親に反発しているが…。



茂木裕人 … 竹内涼真
 箱根駅伝5区を走った有力選手。期待の新人として注目を浴びる中、豊橋国際マラソンレースでひざを痛めてしまう。故障の原因は走法によるものだと判明し、フォーム改良に取り組み復活を目指す。



村野尊彦 … 市川右團次
 ランニングシューズ業界のカリスマ的存在で、多くの選手に慕われているシューズ調整のプロ。職人としてのプライドを高く持ちながら、選手のことを第一に考え仕事に臨むベテラン・シューフィッター。



小原賢治 … ピエール瀧
 米国の一大スポーツ用品メーカー「アトランティス」の日本支社・営業部長。徹底した結果主義に基づき、利用価値のなくなった選手はドライに切り捨てていく。利益至上主義の男。


 

飯山晴之 … 寺尾 聰
 「飯山産業」の元社長。繭の特殊加工技術を考案し「シルクレイ」を生み出したが、開発に莫大な資金をかけたことで会社は倒産。死蔵特許となってしまった「シルクレイ」を頼りに、一発逆転を狙っている。


ここまでの視聴率

気になる視聴率!



第1話 14.7
第2話 14.0
第3話 15.0
第4話 14.5




好調!!!
これまで紹介した中で一番好調ですね!
さすが人気シリーズです。




<第4話 あらすじ>

紆余曲折がありながらも、ついに、ソールの素材として最適な硬さのシルクレイを作ることに成功した大地(山﨑賢人)と飯山(寺尾聰)。「陸王」完成への道はまだまだだが、大きな一歩を踏み出したことを祝し、宮沢(役所広司)は2人に加え、ほかの社員たちも居酒屋「そらまめ」に集め、今までの苦労をねぎらう。そして後日、次の段階へと移るため、宮沢は茂木(竹内涼真)の足型を取らせてもらうべく、ダイワ食品陸上競技部を訪ねるのだが…。

一方、茂木の怪我は会社にも伝わっていたところ、茂木は労務課から呼び出され担当者との面談に臨むと、陸上を引退して社業に専念してはどうかと提案される。年齢的にも方向転換するには良いタイミングで、これから社員としてキャリアを積み上げていけるとアドバイスされる茂木。その言葉に茂木は……。

                    (公式ホームページより)


というわけでネタバレ+第4話感想言って見ます!!!!!




















サプライズポイント1、シューフィッター村野が陸王チームに参加!


というわけで今回はいろいろサプライズがありましたね。


まずは村野さんの話から。


この話の前から思ってはいたことですが、村野というキャラクターは敵チームに置いとくには勿体無い!というか、馴染んでないんですよね、チームアトランティスに笑


この村野さんという人、シューフィッターという役どころでして、私も今回のドラマで初めて知ったんですけど、どうやら選手の靴をその選手にあったものに調整する人らしいんですね。で、アトランティスという企業のサイドにいる人の中では一番、というかダントツで選手に近いところに寄り添っている。選手の体調とか怪我とかに一番気を使っていて、常に企業の利益しか考えていないアトランティスの企業サイドとは衝突が絶えません。しかも相当な実力者らしく、選手からの信頼もめちゃくちゃある。監督でさえも、村野さんのお願いなら口出せませんでしたからね(最後らへん、練習場のトラックに入って行くシーンのこと)。


というわけで、ついに茂木選手の契約解除を巡ってアトランティスから退職。意外と直情型だったんですね〜笑


とはいえこの一件もどう考えてもアトランティスの上の人が悪いんすよ。茂木選手は、ピエール瀧さん(モリモトと同郷ね。)が演じている小原営業部長が無理やり出させたレースで故障して、それが原因で選手生命が絶たれようとしていると。だから契約を解除するってことですからね。そりゃ怒りますわ。



そんなわけで会社のオフィスで大衝突する小原部長と村野さん。


ここで思いましたモリモト。これってなんか主人公サイドの展開ではないか、と。


だから陸王チームに参加する展開が見えた、ということではなくて、本当だったら主人公と敵がやるような展開ではないか、と思ったんです。


というのも、主人公であるこはぜ屋社長、宮沢(役所広司)と敵チームアトランティスの直接対決がそこまでこれまで見えていない。だからこそ、こういう展開、こういう喧嘩を待ってたんだと思いつつ、こういうくだりは今後また出てくるのか、そしたらおんなじこと言う羽目になるんじゃね?と思いました。


サプライズポイント2、意外とあっさり茂木の陸王チームの参加。


続いてのサプライズが、なんと茂木選手の陸王との提携。


最後の最後に必ずなんか沸くポイントがあるわけですけども、今回はこれでした。


でもな〜これなんか出来過ぎって感じがしちゃったような。。。て言うか毎回思ってるわけなんだけども。


一回目が銀行と喧嘩して陸王を作ることにしたのはまだしも、2回目が技術者の飯山を取り込むことに成功し、3回目では陸王に欠かせない素材「シルクレー」の完成、と言うことで、すっげえちょうどいいタイミングで大成功するんですよね笑まあだからドラマなんだけど。


正直見えちゃうと言うか。意外性はない。
『半沢直樹』の時には「水戸黄門みたいだ」って感じの指摘があったような気がするんですけど、このパターンをずっと続けている。これが見たいって言う声は間違いなくあるんだろうし、だからこそこれまで池井戸作品の日曜劇場は続いてきたんだけど、もうそろそろ飽きませんか、と。思ってしまうんですよ。


今回だって、そこまでしっかりとした絡みもないのに、竹内涼真くんに「これで走ってみたい」言わせちゃうし。本当に熱意伝わったのかな〜?


せっかく俳優さんが豪華だし頑張ってるのに、こうもおんなじ展開だとハイライトだけ見たらどれがどの回だかわかんなくなっちゃう。


問題にぶち当たる→熱意でアプローチするけど断られる→相手にもなんらかの問題が起こったりする→もう一回熱意でアプローチする→見事成功!!


こんな感じですかね?



これからの『陸王』に変化はあるのか!?

だからもったいないな〜って思います。このワンパターンな展開なのに、毎回見てしまう、そして感動してしまうのは、完全に役者さんと演出のおかげとしか言えない!


このドラマの役所広司さんとかすごいですよ!流石に15年ぶりにドラマの主演やっただけのことはありますよ!茂木選手が陸王を履いてくれた時に嬉しそうで照れ臭そうな顔とか、選手を見るまっすぐな目とか。タレント俳優みたいな人にはできないですよ。


それから顔のドアップがやたら多いこのドラマ、と言うかこの演出。福澤克雄さんか。相当癖が強いんだけど、それでもこの内容だから、それくらいの濃い演出じゃないと逆にきついのかもしれないですね。


どうしてもこれまでの池井戸潤作品のドラマ化と比べてしまうのですが、これまでと大きく違うのは、「対決シーンの少なさ」だと思っています。誰かと誰かが衝突するのではなく、人が惹きつけられて、誰かと誰かが出会って行く話のような気がしています。第四話はまさしくそのテイストが大きかったですね。村野さんに茂木選手と、陸王チームに人が吸い寄せられて行きました(多少強引に)。


こう言うところはこれまでのシリーズにない展開だとも思っています。


次週予告


ライバル会社と真っ向勝負!! 人生を賭けた選択…どちらが選ばれる!? 11/19(日)『陸王』#5【TBS】



さてさて、来週はついに陸王とアトランティスの全面対決と、今言った新しさを真っ向からぶっ壊す展開ですねwww


まあこれが楽しみでもあったりするので(どっちだよw)、期待して待っています。


集結した陸王チームと、敵対するアトランティス、その対決の方向はどちらに向かって行くのか。楽しみです!!